中古スマホには危険性がある?安全に使うために知りたい6つのリスクと回避方法

スマホの価格は年々上昇傾向にあり、買い替え時には新品よりもお得に購入できる中古スマホを検討する人が増えているようです。

本記事を読んでいる方の中には、中古スマホを検討したいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

新品と比較し安価でお得感のある中古スマホですが、購入時に確認しておきたい危険性やさまざまなリスクが存在しています。

これまで中古スマホを購入したことがない方は「中古スマホはどのような危険性があるの?」「危険性があるとして回避する方法はあるの?」「安全な中古スマホを選ぶポイントはある?」など疑問を感じる方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、中古スマホの危険性について、中古スマホの危険性6つと注意点、それぞれの危険性を回避する方法を紹介いたします。中古スマホにはどのようなリスクが潜んでいるのか、どのような点に注意すべきか、購入時に適切な販売店や端末を自身でしっかり見極められるよう、ぜひ最後までご一読ください。

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目次

中古スマホはコスパはよいが一部危険性が存在するため注意が必要

欲しい機種が高額で手が出ない、古い機種を安く買いたい、といった場合には、中古スマホの購入を検討することもあるでしょう。中古スマホは安価でありコスパの良さがメリットですが、場合によっては一部危険性があり、大きなリスクを伴うことがあります。

中古スマホは基本的には安全なものが多いですが、潜在的なリスクもあるため注意が必要です。購入方法や状況によっては、さらにリスクが大きくなることもあります。スマホは通信機器のため、端末の使用感だけではなく、情報漏洩などネットワークを介しての危険も潜んでいるのです。

中古スマホを少しでもお得に便利に、そして安全に利用するため、購入前には一部の危険性を正しく把握しておきましょう。

中古スマホに潜む6つの危険性と注意点

まずはじめに、中古スマホにおける危険性6つとその注意点について解説していきます。中古スマホには、外見からでは分からないような危険性が潜んでいることがあり、さまざまな面で注意が必要です。

中古スマホ購入の危険性や注意点を把握しておくことで、大きなリスクを回避できる可能性は高まります。事前に把握しておきたいポイントをひとつずつ細かく説明するので、しっかりチェックしておいてください。

中古スマホに潜む6つの危険性と注意点
  • 赤ロムの可能性がある
  • 水没や画面割れなどによる不具合がある可能性がある
  • バッテリーの消耗が激しい可能性がある
  • 有害なアプリがインストールされている可能性がある
  • 前の所有者の個人情報が残っている可能性がある
  • 基本的に保証がない

1.赤ロムの可能性がある

赤ロムとは、通信会社からネットワークの利用制限がかけられた端末のことを指します。

ネットワーク利用制限がかけられると、Wi-Fiでの利用以外は、通話・通信などが一切できません。制限をかけられる理由としては、料金の未払いや盗難品、不正契約や補償サービスの不正利用などが考えられます。

赤ロムのスマホを購入してしまうと、SIMカードを入れたとしても利用できません。また自身で制限を解除できないので注意が必要です。中古スマホを購入するときに、赤ロムは必ず避けたい重要なポイントのひとつです。

気が付かずうっかり赤ロム端末を購入してしまわないようしっかりと見極めてから、購入することをおすすめします。

2.水没や画面割れなどによる不具合がある可能性がある

中古スマホは、当然ながら一度は他人の手に渡り、多少なりとも使用された端末が多いです。以前に所有していた人の使い方によっては、さまざまな不具合がある可能性も否めません。

新品とは違い、端末の品質に問題があり利用自体ができない最悪のケースも考えられます。

また、店舗での購入時は端末を実際に確認できますが、オンラインでの購入時には画像やテキストのみでの確認となり判断しづらいため、注意が必要です。画像では何の問題もないように見えても、届いた後で画像では確認できない箇所にあった傷などに気がつくこともあります。

  • 画面割れ
  • 水没
  • 故障
  • 液晶破損
  • ドット抜けなど

以上のような不具合には、気がつかないことも多いため、注意しましょう。

3.バッテリーの消耗が激しい可能性がある

スマホに内蔵されているバッテリーは、使用していくにつれ少しずつ劣化していきます。

バッテリーの劣化は、使用した時間だけでなく、環境や使用状況によっても大きく差が出るものです。劣化が進むと電池の持ちが悪くなり、1日のうちに何度も充電を繰り返す必要があるなど、快適な利用が難しくなってしまいます。

あまりに劣化が激しい場合、すぐにバッテリー交換せざるを得なくなる可能性もあり、余計に費用がかかるリスクも否定できません。

バッテリー持ちの長さは、スマホを購入する際の重要ポイントのひとつでもあります。中古スマホの場合、前所有者の使用状況により購入時にはすでに激しく消耗している可能性もあるため、気をつけましょう。

4.有害なアプリがインストールされている可能性がある

中古スマホの場合、前所有者によって、端末の改造がされていたり、有害なアプリがインストールされている可能性もあります。

たとえば、「操作監視」や「遠隔操作」をおこなうアプリが入っていることに気がつかず、情報漏洩に繋がることもあり得ます。勝手にID・パスワードや位置情報、名前など大切な個人情報がスマホから流出することは、あってはならないことです。場合によっては、甚大な被害が発生することも想定されます。

また、個人情報の漏洩だけでなく、端末の機能そのものに故障を引き起こすような場合もあるため、細心の注意が必要です。

中古スマホ専門店では上記のような可能性は低いと思われますが、オークションやフリマサイトなど個人間取引の際には十分に気をつけるようにしましょう。

5.前の所有者の個人情報が残っている可能性がある

中古スマホには、前所有者が使用していた際の個人情報が残っている場合があります。理由としては、手放す際に端末内のデータを完全に消去しきれなかったことが挙げられます。

中に残される可能性のあるデータは、通話やメール等の履歴、スマホ決済利用時のアプリやSuicaなどの交通系決済アプリなどです。とくに交通系の決済アプリなどは、以前のデータを完全に消去しなければ、新たに使用することはできません。

端末に残るデータ消去は、データやアプリごとに消去方法・移行方法が異なります。一部、端末の初期化により対応可能な部分もありますが、個別対応が必要なものもあるため、注意しましょう。

6.基本的に保証がない

新品スマホを購入する際、基本的に一定の保証期間があります。

この期間内は、自然故障の通常利用時の故障が発生した場合、無償で修理や交換の対応をしてもらえるのが一般的です。

その点、中古スマホは基本的に保証がありません。中古スマホ販売店では独自の保証期間を設けている場合もありますが、保証期間が比較的短い場合が多く、新品の保証とは内容が異なります。さらにフリマアプリなど個人間取引の場合、保証は全くないため、何かあっても修理や交換の対応は難しいです。

状態が悪いと、自費の修理で高額な費用がかかったり、修理不可の場合は新たなスマホ購入を検討しなければならないケースもあります。中古スマホを購入する場合は、保証がない・短いといった点にも気をつけましょう。

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中古スマホに潜む6つの危険性を回避する方法

ここからは、中古スマホの危険性を回避する方法をご紹介します。

中古スマホ購入にあたっては、危険性が多少あるものの、対処が全くできないわけではありません。事前の準備や下調べにより、リスクを回避することも十分に可能です。重要なポイントを押さえて選べば、中古スマホでも安心して使用できます。

先述した6つの危険性に対する回避方法をそれぞれ細かく解説するので、ぜひ参考にしてください。

中古スマホに潜む6つの危険性を回避する方法
  • IMEI番号を確認してキャリアのサイトで確認する
  • 水没や画面割れなどによる問題がないか確認する
  • バッテリーの最大容量を確認する
  • 初期化してウイルス対策をする
  • データ消去の対応をしている店舗から購入する
  • 保証の代わりにスマホ保険に入る

1.IMEI番号を確認してキャリアのサイトで確認する

IMEIとは端末の製造番号を指します。IMEIを調べることで、そのスマホが赤ロムかどうかを確認できます。

IMEIは端末の設定メニューより確認できますが、iPhoneとAndroidとで方法が異なります。Androidの場合、機種によって端末背面からも確認できる場合があるため、チェックしてみましょう。

赤ロムか否かを調べる際は各キャリアの確認サイトにアクセスし、調べたIMEI番号を入力すると確認結果が出ます。また、中古スマホ販売店によっては赤ロム保証制度もあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。

参考に各キャリア毎の確認サイトを紹介します。

NTTドコモ:ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト|NTT docomo
au:ネットワーク利用制限携帯電話機照会|au
Softbank:ネットワーク利用制限 携帯電話機の確認|SoftBank
楽天:ネットワーク利用制限携帯電話機の確認|楽天モバイル

2.水没や画面割れなどによる問題がないか確認する

端末の水没や画面の破損・傷を確認することも、重要なポイントです。

実際に店頭で手に取り確認するのが確実ですが、オンラインショップの画像からも画面や破損などの確認は可能です。ただし、画像から状態を見逃すことがないよう、気になる点は事前に必ず販売店へ確認しておくことをおすすめします。

水没の可能性については、通常、端末内の水没シールと呼ばれるインジケーターが赤く変化することで確認できます。

iPhone、Androidそれぞれの確認方法は、以下のとおりです。

  • iPhone:SIMカードが入るSIMトレーを引き出し内部を確認
  • Android端末:イヤホンジャック内部や背面の電池パック付近で確認が可能※機種により異なる

そのほか、以下の点もチェックしておきましょう。

  • 電源ON後に正常に画面が表示できるか
  • 液晶画面にドット抜け(白い点の抜け)がないか
  • 端末本体、側面や背面、角に傷はないか

販売店舗によっては、水没も含む初期動作確認済みの端末もあるので、どこまで確認済みなのかあらかじめ確かめておきましょう。

3.バッテリーの最大容量を確認する

スマホを長く使用していると、どうしても気になるのがバッテリーの持ちです。

中古スマホは当然ながら使用された端末なので、バッテリーの多少の劣化は避けられません。

購入を検討している端末のバッテリーの状態が気になる場合、確認しておきたいポイントは最大容量です。端末のバッテリーの最大容量は、簡単に確認できます。

バッテリー最大容量の確認方法は、以下のとおりです。

  • iPhone:設定→バッテリー→バッテリーの状態
  • Android:設定→端末情報→バッテリー情報→バッテリー性能(Galaxyシリーズの場合)※機種により異なる

購入の際には、最大容量が80%以上のものを選ぶとよいでしょう。

4.初期化してウイルス対策をする

購入した中古スマホには、不正なアプリが入っていたり、ウイルス感染している可能性もあります。不正アプリやウイルスは、データや個人情報漏洩に繋がることもあり、大変危険です。

端末内にある不正なものをセキュリティアプリで調べる方法もありますが、端末の初期化が早くて確実な方法です。初期化により端末内のデータがすべて消去されるので、不正アプリやウイルス感染のリスクを大きく減らせます。

通常、中古スマホ専門店などで扱う端末は、初期化済みものがほとんどですが、注意は必要です。とくにフリマアプリやオークションなど個人間取引の場合は、最大限気をつけましょう。

5.データ消去の対応をしている店舗から購入する

中古スマホを購入後に前所有者のデータ等が残っていると、アプリ決済などの利用ができないことがあります。また、他人のデータが残る端末を使用すると、後に何らかのトラブルに巻き込まれる可能性がないともいえません。

購入した端末は、前所有者の情報を含めすべて初期化された状態で使い始めましょう。そのためには、販売時にデータ消去のソフトやシステムを導入している販売店から購入するのが比較的安全です。不明なときは、購入前にデータ消去についてきちんと販売店へ確認しておくことをおすすめします。

個人間取引のフリマアプリやオークションでの購入は、データ消去の対応が徹底されていないこともあるため注意しましょう。

6.保証の代わりにスマホ保険に入る

販売店にもよりますが、中古スマホは新品購入時のような保証制度が設けられていないため、故障時は自費対応が原則です。しかし日常の生活では、落下や紛失など、気を付けていても何が起きるかわかりません。

新品購入時の保証を受けられない場合、一般的なスマホ保険に加入するという方法があります。

スマホ保険とは、メーカーやキャリアの保証サービスとは異なり、保険会社などが独自で提供しているサービスです。通常は購入時にしか入れないメーカーなどの保証とは加入条件が異なるため、中古スマホでも入れます。

スマホ保険は月々数百円から入れるコスパの良さもメリットです。保証内容やサービス詳細は提供会社により異なりますが、自分に合ったものに加入しておくと安心です。

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中古スマホ購入後の初期不良に対応する方法

新品と中古、どちらの方法で購入したとしても、精密機器であるスマホには初期不良が見つかる可能性があります。

スマホを購入する場合は初期不良となることも想定し、事前に準備しておくことが重要なポイントです。事前にしっかりと準備をしておくことで、急なトラブルが発生してもスムーズな対応ができます。

中古スマホ購入時には、以下の対処方法がおすすめです。

中古スマホ購入後の初期不良に対応する方法
  • メーカー保証が残っている端末を購入する
  • 保証制度がある販売店やオンラインショップから購入する
  • 中古スマホでも入れるスマホ保険に加入する

購入した中古スマホを安心して使用していくためにも、ぜひ対処を検討しましょう。

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まとめ

本記事では、中古スマホの危険性やリスク、またその回避方法についてご紹介しました。

昨今の社会情勢でスマホの価格は上昇傾向にあり、少しでも安く購入するため中古スマホを選択肢に入れる人も増えています。中古スマホは使用に際して危険が伴う可能性もありますが、事前の対処でリスク回避することも十分に可能です。

また、多数ある中古スマホ購入の手段の中でも、赤ロム保証や事前の動作確認を確実におこなっているような信頼できる店舗から購入すると安心です。フリマアプリなど個人間取引での購入時は、危険性のあるポイントについて、出品者へ事前に確認することをおすすめします。

中古スマホ購入を検討するなら、危険性やリスクをしっかり把握し、いつでも安心安全に使い続けられるよう対処しましょう。

この記事を書いた人

「お客さまの暮らしに、もっと”あんしん”を」というVisionのもと、デジタルデバイスを安心して使うための情報を発信しています。

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