iPhoneが頻繁に固まるのは寿命?フリーズの原因と対処法を徹底解説

iPhoneの動作が固まるようになると、そろそろ寿命なのでは?と考えてしまうでしょう。固まる頻度が多い場合は、買い替えなども検討するかもしれません。

本記事では、iPhoneが頻繁に固まるのは寿命なのか?という疑問にお答えします。また、iPhoneが固まってしまう原因や固まってしまった場合の対処法、対処法を実施する上での注意点もまとめました。iPhoneが頻繁に固まるようになった、長く使用しているiPhoneが固まった場合の対処法を事前に把握しておきたい、という方は、ぜひ本記事でご紹介している内容を参考にしてください。

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目次

iPhoneが頻繁に固まってしまうのは寿命のサイン?

結論から申し上げると、iPhoneが頻繁に固まるようになったら、本体の寿命が近いサインと捉えてよいでしょう。

iPhoneは、劣化することで、頻繁に固まるようになってしまいます。長期間使用しているiPhoneが固まるようになったら、寿命が来たと判断し、買い替えることを検討しましょう。

iPhone本体のメモリが少ないことが原因でフリーズすることもあり、この場合は、容量の大きなiPhoneに買い換えることで解消できます。

ほかにも、iPhoneが固まってしまう原因はさまざまです。次の項目からは、iPhoneが頻繁に固まる原因について解説しているので、参考にしてください。

iPhoneが固まってしまう原因

iPhoneが頻繁に固まってしまう原因としては、以下5つが考えられます。

  • 原因1.iPhone本体が損傷している
  • 原因2.アプリが重い・アプリが多数起動している
  • 原因3.iOSやアプリのバージョンが最新でない
  • 原因4.ストレージ容量が圧迫している
  • 原因5.バッテリーが劣化している

以下にご紹介する原因について把握することで、自身のiPhoneが固まってしまった場合でもスムーズに対処できるようになるでしょう。

原因1.iPhone本体が損傷している

iPhoneのデバイス本体が損傷・劣化していると、フリーズの原因になります。

落下や水没などでiPhone本体が深刻なダメージを受け損傷すると、内部の基盤にも影響が出てしまいます。iPhoneにおけるすべての機能は、基盤を通じて制御されているため、損傷・劣化することで通信がうまく機能しなくなるのです。

基盤に損傷が生じることで、本来はスムーズにいくはずの通信などがうまくできなくなるため、頻繁に固まってしまう現象につながります。

原因2.アプリが重い・アプリが多数起動している

iPhoneにインストールしているアプリが多かったり、容量の大きなアプリを多く入れたりしている場合も、本体が固まりやすくなります。

アプリの数や容量が過剰な状態では、iPhone本体に負担がかかってしまい、フリーズの原因となるでしょう。とくにゲームアプリなどは重いものが多く、特定のゲームアプリをプレイするときだけフリーズする…といったことも起こり得ます。アプリの重さが原因で固まる場合は、特定のアプリをアンインストールするだけで症状が改善するでしょう。

また、複数のアプリを同時に起動している場合も、iPhoneにかかる負担が大きくなります。iPhoneのバックグラウンド更新機能をオンにしており、かつ複数のアプリを同時に開いたままにしていると、メモリを圧迫し、フリーズしやすくなるのです。

原因3.iOSやアプリのバージョンが最新でない

iOSやアプリが最新バージョンになっていない場合も、iPhoneがフリーズしやすくなります。

定期的に通知がくるiPhoneのソフトウェアアップデートは、新機能の追加はもちろん、バグ・不具合やセキュリティにおける弱点を解消する目的もあります。したがって、新しいアップデートの通知がきているにもかかわらず放置すると、古いバージョンのまま使い続けることになるため、フリーズの頻度が増えてしまうのです。

アプリに関しても、最新のソフトウェアに対応することが多いため、アップデートしないまま使用し続けることで、頻繁なフリーズが起こってしまうかもしれません。

原因4.ストレージ容量が圧迫している

iPhone本体のストレージ容量が圧迫されていると、固まりやすくなります。ストレージやメモリ容量が大きくなると、本体やバッテリーにも負荷がかかり、フリーズの原因となってしまうでしょう。

また、アクセス頻度の高いサイトの情報を一時的に保存する「キャッシュ機能」により、ストレージ容量が圧迫されることもあります。キャッシュ機能とは、Google ChromeやSafariに搭載されている機能のことで、画像読み込みの負担や時間を省いてスムーズにサイトを表示させられることがメリットです。非常に便利な機能ではあるものの、キャッシュが溜まりすぎると、RAM・作業用の主記憶装置などiPhoneの動作を処理するメモリを圧迫してしまいます。メモリは、iPhoneの動作を処理する部分であるため、フリーズしやすくなるでしょう。

原因5.バッテリーが劣化している

バッテリーが劣化することで、本体がフリーズしてしまう場合もあります。

iPhoneに搭載されているバッテリーは、充電と放電を繰り返すことで劣化していく「リチウムイオン電池」です。日常生活の中で、iPhoneは充電と放電を繰り返しているため、比例してバッテリーも日に日に劣化していくものです。

バッテリーが劣化すると、iPhone本体への電池供給が弱くなるため、頻繁にフリーズが発生してしまいます。上記にご紹介した原因に当てはまらず、かつ頻繁にフリーズする場合は、単にバッテリーが劣化しているのかもしれません。

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iPhoneが固まってしまった場合の対処法

前述したように、iPhoneはさまざまな原因で固まってしまいます。

ここでは、iPhoneが固まってしまった場合に実践すべき以下6つの対処法について解説していきます。

  • 対処法1.iPhoneを再起動する
  • 対処法2.アプリを整理する
  • 対処法3.iOSやアプリを最新バージョンにする
  • 対処法4.ストレージ容量を確認・整理する
  • 対処法5.バッテリー交換をおこなう
  • 対処法6.iPhoneを初期化・復元する

ここでご紹介する方法は決して難しいものではないため、iPhoneに関する専門知識がなくても問題なく実践できるでしょう。

対処法1.iPhoneを再起動する

iPhoneが頻繁に固まるようになっても、再起動するだけで症状の改善が見込めることがあります。本体が著しく劣化していなければ、再起動だけでフリーズが解消するかもしれません。

iPhone X以降のiPhoneを再起動する手順は、以下のとおりです。

iPhoneを再起動する手順
  1. 音調調節ボタンの片方とiPhone右側のボタンを電源オフスライダが表示されるまで同時に長押しする
  2.  電源スライダをスワイプして電源が切れるまで30秒ほど待つ
  3.  電源が切れたらiPhoneの右側にあるボタンを「Appleロゴ」が表示されるまで長押しする

iPhone8以前の場合、最初の手順で右側のボタンのみを長押ししてください。上記の方法を実践しても再起動できない場合は、以下の手順で強制再起動させましょう。

iPhoneを強制再起動する手順
  1. iPhone左側にある音量を上げるボタンを押してすぐに放す
  2. 音量を下げるボタンを押してからすぐに放す
  3. iPhone右側にあるサイドボタンを押さえたままにする
  4. Appleロゴが表示されたらボタンを放す

上記は、iPhone 8およびiPhone X以降の強制再起動方法です。iPhone 7とiPhone 6以前に関しては手順が異なるため、以下を参考にしてください。

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iPhone7iPhone6以前
サイドボタンと音量を下げるボタンを同時に「Appleロゴ」が表示されるまで10秒間長押しするホームボタンとサイドボタン(トップボタン)を同時に「Appleロゴ」が表示されるまで10秒間長押しする

再起動によってスムーズに動くようになり、フリーズすることも少なくなれば、しばらくは交換などもせず様子を見てもよいでしょう。

参考:iPhoneの電源が入らない場合やフリーズする場合|Apple

対処法2.アプリを整理する

iPhoneにインストールされているアプリの容量が原因でフリーズする場合は、アプリを整理しましょう。不要なアプリを削除したり、容量の小さな代替アプリに切り替えたりするだけでも、頻繁にフリーズする状態を解消できます。

不要なアプリを削除する際は、以下の手順を参考にしてください。

アプリを削除する手順
  1. iPhone画面の「設定」をタップ
  2. 「一般」をタップ
  3. 「iPhoneストレージ」をタップ
  4. 対象のAppを選択しスライド
  5. 「Appを削除」をタップ

もしくは以下の手順でも可能です。

アプリを削除する手順
  1. iPhone画面の「設定」をタップ
  2. 「一般」をタップ
  3. 「iPhoneストレージ」をタップ
  4. 「非使用のアプリを取り除く」を有効にする

また、バックグラウンドで複数のアプリが起動されている場合は、使用していないアプリを都度終了させましょう。バックグラウンドで起動されているアプリは、画面下部から上にスワイプするだけで確認できます。

対処法3.iOSやアプリを最新バージョンにする

iOSやアプリが最新バージョンになっていないことでiPhoneが固まりやすくなるため、アップデート通知は頻繁にチェックし、都度アップデートしましょう。iOS・アプリのアップデート方法は、それぞれ以下を参考にしてください。

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iOSアプリ
iPhone画面の「設定」をタップ「一般」をタップ「ソフトウェアアップデート」をタップ「自動アップデート」をオンにするApp Storeを起動し画面上部の右側にあるアイコンをタップ下にスクロールして「保留中」になっているアップデートがないか確認(アップデートが必要な場合にはアプリ横に「アップデート」と表示される) 「アップデート」をタップ

iOSのアップデートは、「自動アップデート」をオフにしておくと、現在のバージョンと、アップデートが必要か不要かが表示され、手動で選択することもできます。

参考:iPhoneやiPadをアップデートする|Apple

対処法4.ストレージ容量を確認・整理する

iPhoneのストレージが圧迫されている場合は、容量を確認して整理することで、フリーズを回避できます。

ストレージを確認する方法は、以下のとおりです。

iPhoneストレージを確認する手順
  1. iPhone画面の「設定」をタップ
  2. 「一般」をタップ
  3. 「iPhoneストレージ」で確認

上記の手順で、何にどれほどのストレージを使用しているかを確認しましょう。写真や動画などストレージを圧迫しやすいものの中で不要なものがあれば、可能な限り削除することがおすすめです。もし写真や動画を削除したくない場合は、GoogleフォトやDropboxなどを使用しましょう。

ストレージ同様、キャッシュもiPhoneを圧迫する原因となります。

iPhoneでキャッシュを削除する手順
  1. iPhone画面の「設定」をタップ
  2. 「Safari」をタップ
  3. 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ

キャッシュも、上記の手順でこまめに確認・削除することがおすすめです。

参考:iPhoneやiPadのストレージを確認する方法|Apple
参考:iPhone、iPad、iPod touch で Safari から閲覧履歴、キャッシュ、Cookie を消去する|Apple

対処法5.バッテリー交換をおこなう

iPhoneのフリーズはバッテリーの劣化が原因となっていることも多いため、劣化したバッテリーを新しいものに替えてみましょう。

経年劣化しているバッテリーはもちろん、熱を帯びて膨らんでいるバッテリーに関しては発火や爆発の危険性があるため、たとえ年数が経っていなくてもすぐに交換すべきです。バッテリーを交換する際には、Apple Storeや各キャリアショップに持ち込み・依頼しましょう。

対処法6.iPhoneを初期化・復元する

ここまでご紹介した対処法を実践しても、フリーズが解消されない場合は、最終手段としてiPhoneを初期化・復元しましょう。iPhoneを一度初期化することで、フリーズしなくなる場合があります。

初期化は、以下の手順で実施してください。

iPhoneを初期化する手順
  1. iPhone画面の「設定」をタップ
  2. 「一般」をタップ
  3. 「転送またはiPhoneをリセット」をタップ
  4. 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップ

なお、初期化する前にバックアップをとっておかなければ、データがすべて消えた状態での再起動となってしまうため、注意しましょう。

iPhoneのバックアップ方法は、iTunesとiCloudでそれぞれ異なります。

スクロールできます
iTunesiCloud
パソコンにデバイスを接続iTunesアプリケーション で、iTunesウインドウの左上にあるデバイスボタンをクリック「概要」をタップ「今すぐバックアップ」をタップiPhone画面の「設定」をタップ「[ユーザ名]」をタップ「iCloud」をタップ「iCloud バックアップ」をタップ「今すぐバックアップを作成」をタップ

自身がバックアップをとりたい方法に応じて、適切にデータ保存しておきましょう。

参考:iPhone、iPad、iPod touch を初期化する (工場出荷時の設定に戻す) 方法|Apple
参考:iTunesユーザガイド PCのiTunesでiPhone、iPad、またはiPod touchをバックアップする|Apple
参考:iCloud で iPhone や iPad をバックアップする方法|Apple

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iPhoneのフリーズに対処する際の注意点

iPhoneが固まった際の対処法をご紹介しましたが、実践する前に以下の注意点があることを事前に把握しておきましょう。

  • 注意点1.データが失われる可能性もある
  • 注意点2.PCとのUSB接続は解除しておく

1つずつ詳細を解説していきます。

注意点1.データが失われる可能性もある

iPhoneがフリーズした際の対処法の中には、データが失われてしまうものもあります。

たとえば、iPhoneの初期化は、一度iPhoneの設定をすべてリセットするものであるため、バックアップをとっておかないとデータが完全に失われてしまうでしょう。

強制再起動に関しても、通常の再起動とは異なり、データ損失のリスクがあります。

バッテリー交換や修理依頼を出した際に、すべてのデータを消されてしまうこともあるため、やはり定期的にバックアップをとった上でフリーズ対策を実践すべきといえるでしょう。

注意点2.PCとのUSB接続は解除しておく

iPhoneを強制終了・強制再起動させる場合は、PCとのUSB接続を解除しておかなければなりません。強制終了や強制再起動は、リカバリーモードへの切り替えと手順が酷似しています。

リカバリーモードとは、iOSを最新のものに更新することで、iPhoneの不具合を解消するモードです。PCをUSBに接続したまま強制終了・強制再起動させてしまうと、自動的にリカバリーモードへと切り替わり、iPhoneが初期化される可能性があります。

そのため、強制終了・強制再起動を実施する際には、PCとUSBを必ず離しておくようにしましょう。

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対処法を試してもiPhoneのフリーズが直らない場合は?

ここまでご紹介した対処法を実践しても、iPhoneのフリーズが解消されないこともあります。その場合は、Appleサポートに問い合わせて修理サービスを申し込むか、キャリアショップの店頭修理サービスに申し込みましょう。もしくは、非正規修理店に持ち込むことで解消できる場合もあります。

Appleサポートに問い合わせて修理サービスを申し込む

自身でiPhoneのフリーズに対処しきれない場合は、Appleサポートに問い合わせた上で修理サービスを申し込みましょう。

Apple store・Apple正規プロバイダ店であれば、専門知識を有したスタッフが純正品のパーツを使用し、正規の手順で修理してくれるため、安心です。修理の内容によっては、AppleCare+に加入していることで無償、もしくは安価で修理してもらえるでしょう。修理後の保証も90日間と長めであるため、安心して依頼できます。

ただし、Apple store・Apple正規プロバイダ店への修理依頼は安心感がある分、修理費用が高めになってしまうため、注意が必要です。また予約前提であることが多く、飛び込みでの依頼が難しい側面があります。

加えて、フリーズの修理はデバイス本体の交換で対応されることも多いため、データが消失するリスクに関しても頭に入れておくとよいでしょう。

参考:お問い合わせ|Apple
参考:iPhoneの修理サービス|Apple

キャリアショップの店頭修理サービスに申し込む

各キャリアの店頭修理サービスに申し込むことも、iPhoneの不具合解消に有効です。

各キャリアショップは、Apple store・Apple正規プロバイダ店と同様に正規の修理窓口であるため、安心感という面でメリットがあります。また各キャリアごとに、保証がつくことも嬉しいポイントです。

ただし、店頭修理サービスに対応している店舗は、以下のように非常に少ないことを念頭に置いておきましょう。

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キャリア対応店舗
docomoDS丸の内店iPhone/iPadリペアコーナーiPhone/iPadリペアコーナー名古屋
auau Style SHINJUKUau Style SENDAIau Style みなとみらいau Style NAGOYAau Style OSAKAau Style FUKUOKAau Style 渋谷スクランブルスクエア
SoftBankソフトバンク仙台クリスロードソフトバンク銀座ソフトバンク表参道ソフトバンク名古屋ソフトバンクグランフロント大阪

費用が高額になりがちなApple store・Apple正規プロバイダ店に対し、キャリアショップでの修理は、保証サービスに加入していれば比較的安価でおこなえます。ただし、Apple store・Apple正規プロバイダ店と同様、修理に時間がかかる傾向にあり、データ消去のリスクも否定できません。各キャリアで回線契約をしていない場合は対応してもらえない点にも、注意しましょう。

非正規修理店に持ち込む

以下に挙げるような非正規修理店でも、フリーズしやすいiPhoneの修理に対応しています。

非正規店はApple store・Apple正規プロバイダ店などと比べて修理依頼が即日可能な点や、修理費用を抑えられる点がメリットです。

ただし、正規店ではないため、メーカー保証から外れてしまうことにも注意が必要です。

さらに、総務省登録修理業者でない非正規修理店がiPhoneを分解する、もしくは非正規修理店が分解したiPhoneを使用すると、電波法第110条において1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金対象となる可能性があります。そのため、非正規修理店は慎重に選ばなければなりません。

登録修理業者は、総務省の電波利用ホームページで検索・確認できます。

参考:登録修理業者リスト検索|総務省 電波利用ホームページ

まとめ

iPhoneは、寿命が近くなると頻繁に固まるようになってしまいます。

本体の損傷やアプリの容量、iOSのバージョンやストレージ、バッテリーの劣化などが主な原因です。

iPhoneのフリーズは、再起動やアプリの整理、アップデートやバッテリー交換により解消できます。ただし、本記事でご紹介した対処法を実践する際には、データ消失や初期化のリスクがあることも留意しておきましょう。もし自身で作業することが不安であれば、Appleサポートやキャリアショップに依頼して修理することがおすすめです。

iPhoneフリーズの原因を見極め、適切な対処法をとることで、ストレスなく利用しましょう。

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この記事を書いた人

「お客さまの暮らしに、もっと”あんしん”を」というVisionのもと、デジタルデバイスを安心して使うための情報を発信しています。

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