毎年、iPhoneシリーズは新機種が登場します。iPhoneを長く利用していると、買い替えどきがわからないという方も多いでしょう。iPhoneの寿命は使用状況によって大きく変わるものです。今は正常に使えていたとしても、急に電源が入らなくなったり、アプリが使えなくなったりする可能性も否定できません。
本記事では、iPhoneを買い替える適切な時期について詳しく解説していきます。買い替え時期を判断するための観点や基準に加えて買い替える際に注意すべきポイントについても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
iPhoneを買い替える時期の目安は3〜5年!
iPhoneを買い替える時期は3〜5年が目安です。内閣府の「消費動向調査 令和5年3月実施調査結果」によると、携帯電話(スマホ以外も含む)の平均使用年数は4.4年とされています。調査結果にはiPhone以外の端末も含まれていますが、アクセス解析ツール「Statcounter」によると2023年3月の日本におけるモバイル製品の市場シェアは、Apple 製品が68.81%と約7割を占めています。したがって、携帯電話のほとんどがスマホに置き換わっている昨今において、7割近いシェアを占めるiPhoneの平均使用期間は、携帯電話の平均使用期間と同じく4.4年といっても過言ではないでしょう。
また、Appleの公式サイトの環境ポリシーで「最初の所有者を基準とした使用年数は、iPhoneなどのiOSを搭載したデバイスで想定使用年数は3年間である」と公表されています。あわせて、過去の傾向を見ると、各iPhoneの発売日からサポート終了になるタイミングまでは約5年と考えられます。以上のことから、iPhoneの買い替えの目安は3〜5年程が妥当といえるでしょう。
参考:日本におけるモバイルベンダー市場シェア|Statcounter
出典:消費動向調査 令和5年3月実施調査結果|内閣府
参考:製品環境報告書|Apple(日本)
iPhone買い替えの判断基準・タイミング
iPhoneの買い替えの目安が3〜5年程ではあるものの、買い替えのサインを見逃さないことも重要です。ここからは、iPhoneの買い替えの判断基準・タイミングについて詳しく解説していきます。内容は以下の5つです。
- 端末の状態に不具合が生じたとき
- iOSのサポート期間が終了したとき
- 新型iPhone発売の時期
- 端末代の分割支払いが終了したとき
- キャンペーン時期や新プランの実施時期
適切な時期に買い替えるためにも、それぞれの判断基準・タイミングをしっかり把握しましょう。
端末の状態に不具合が生じたとき
使用しているiPhoneに不具合が生じたときは、買い替えのサインです。たとえば、バッテリーの持ちが悪くなったり、アプリが頻繁に強制終了したりする場合には、買い替えタイミングといえます。
また、ディスプレイに何も表示されない、タッチしても反応しないなどの故障症状が起こる場合には、修理に出すのも選択肢のひとつです。しかし、修理代金や交換代金よりも買い替えた方が費用を抑えられる可能性もあります。
iOSのサポート期間が終了したとき
iOSのサポート期間の終了も、買い替えの判断基準のひとつです。iOSのサポート期間が終了し、新しいバージョンへアップデートできない場合、セキュリティ面を含む、さまざまな支障をきたす恐れが考えられます。
たとえば、iOSのアップデートは新しい機能を追加する目的で行われることが多いため、アップデートできなければ最新の機能が使えません。アプリについても、iOSの最新バージョンに合わせてアップデートが行われるため、iOSのバージョンが最新でなければ使用中のアプリが使えなくなる可能性があります。
また、Appleの「ビンテージ製品」「オブソリート製品」と呼ばれる、販売店への供給を停止した日から5年または7年以上経過した製品は、修理などの各種サポートを受けられない可能性があります。したがって、Appleのサポートが終了したら、サポート対象のiPhoneへ買い替えるべきタイミングといえるでしょう。
参考:保証期限の切れた Apple 製品の修理サービスを受ける|Apple サポート(日本)
新型iPhone発売の時期
新型iPhoneが発売される時期も、買い替えのタイミングといえるでしょう。最新の機種はこれまでの機種と比べてスペックが高く、機能も充実しているため、iPhoneの性能を重視する方に適しています。
また、最新の機種にこだわらないという場合も、新型iPhoneが発売されるタイミングでの買い替えがおすすめです。新型iPhoneが発売されると、前のモデルが値下げされる傾向にあるため、お得に購入できる可能性があります。
なお、新型iPhoneは9〜10月頃に発売するのが一般的です。故障などの理由で、手持ちのiPhoneが使えないといった場合を除き、新型iPhoneの発売時期を待つことをおすすめします。
端末代の分割支払いが終了したとき
iPhoneの分割払いが終了したときも、買い替えのタイミングです。各キャリアでは2年の乗り換えプログラムや下取りプログラムを提供しており、これらの購入プログラムに加入していた場合には2年が買い替えのタイミングとなります。
<各キャリアの乗り換え・下取りプログラム>
docomo | au | SoftBank | |
---|---|---|---|
サービス名称 | いつでもカエドキプログラム | スマホトクするプログラム | 新トクするサポート |
指定の分割回数 | 24回 | 24回 | 48回 |
回線契約 | 不要 | 不要 | 不要 |
特徴 | ・23か月目までに機種を返却すれば、24回目の残価の支払いは不要 ・返却対象の端末がdocomoの査定基準を満たしていない場合は22,000円(税込)、ケータイ補償サービスもしくはsmartあんしん補償に加入している場合は、2,200円(税込)の故障時利用料の支払いが発生する | ・13〜25か月目に端末を返却すると、24回目の残価の支払いが不要 ・返却端末が所定の条件を満たさなかった場合は22,000円(不課税)、故障紛失サポートまたは故障紛失サポートwith Cloud加入の場合は、2,200円(不課税)の支払いが発生する対象端末を12か月以上利用することが条件 | ・48回の分割払いで購入し、25か月目に機種を返却することで残り24回分の分割代の支払いが免除 ・返却対象の端末が査定基準を満たさない場合、機種の回収と合わせて22,000円(非課税)の追加料金が発生するあんしん保証パックサービスの加入により、追加料金が減額される可能性もある |
2023年11月執筆時点
各キャリアの乗り換え・下取りプログラムは、対象のiPhoneを指定の分割払いで購入し、2年のタイミングで端末を返却することで、残りの分割代金の支払いが免除されます。そのため、2年が経つタイミングで元の機種を返却したうえで新しい機種を購入すれば、元の機種と新しい機種の分割代金を二重に支払わずに済みます。
参考:docomo公式サイト|いつでもカエドキプログラム 条件
参考:au公式サイト|スマホトクするプログラム 特典適用条件
参考:SoftBank公式サイト|新トクするサポート 特典利用時のご注意
キャンペーン時期や新プランの実施時期
各キャリアのキャンペーンの時期や、新しいプランが展開される時期は、iPhoneをお得に購入できるチャンスです。とくに、毎年3〜4月頃は新学期・新生活に合わせて購入する方が増えるため、かなりの割引率で新生活キャンペーンを実施しています。故障などの理由から、急いで買い替えなければいけない場合を除き、新生活キャンペーンが展開されるタイミングを狙って買い替えるのもよいでしょう。
また、よりお得な料金プランや自身の使い方に合ったプランなど料金の見直しと同時に買い替えることで、買い替えの手間や時間的にも効率がよく、なかには端末とのセットプランを組める可能性もあります。
iPhone買い替えを検討する際の6つの注意点
ここからは、iPhoneの買い替えを検討する際の6つの注意点について解説していきます。内容は以下の6つです。
- 注意点1|Apple IDとパスワードを確認しておく
- 注意点2|アカウント情報を確認しておく
- 注意点3|データのバックアップはしっかりと取っておく
- 注意点4|iOSのバージョンアップデートを行っておく
- 注意点5|移行先のストレージを確認しておく
- 注意点6|iPhoneの状態によって下取り価格が変動することを心得ておく
スムーズにiPhoneを買い替えるためにも、事前に準備すべきことや確認しておくものがあるため、しっかり確認しましょう。
注意点1|Apple IDとパスワードを確認しておく
iPhoneを買い替える際は、事前にApple IDとパスワードを確認しておくことが重要です。その理由は、クイックスタートやiCloudを利用して、元のiPhoneから新しいiPhoneへデータ移行する際に、Apple IDとパスワードが必要となるためです。以下の手順を参考に、Apple IDとパスワードを必ず確認・把握しておきましょう。
- iPhoneの「設定」>最上部のユーザー名を選択>「サインインとセキュリティ」からApple IDを確認
- パスワードを忘れてしまった場合は、iPhoneの「設定」>最上部のユーザー名を選択>「サインインとセキュリティ」>「パスワードの変更」に進み、画面の案内に沿ってパスワードを再設定
参考:Apple ID を忘れた場合|Apple サポート(日本)
参考:Apple ID のパスワードを忘れた場合|Apple サポート(日本)
注意点2|アカウント情報を確認しておく
Apple IDだけでなく、自身が使用するアプリのアカウント情報を確認しておきましょう。クイックスタートやiCloudなどでデータ移行しても、アプリのアカウント情報までは引き継がれない可能性があります。そのため、あらかじめアプリのアカウントを確認し、メモを残しておくとより安心です。
- LINEアカウント
- Instagramアカウント
- X(旧Twitter)アカウント
- Googleアカウント
- 各種電子マネーのアカウント など
とくに、LINEの場合はIDとパスワードだけではトーク履歴が引き継がれず、さらに元のiPhoneからすべて削除されてしまうため注意が必要です。トーク履歴を引き継ぐ場合は、購入前にLINEのトーク履歴をiCloudにバックアップしておきましょう。
LINEの「設定」>「トークのバックアップ」>「今すぐバックアップ」>バックアップ用のPINコードを決めればバックアップは完了です。
あとは、新しい端末でLINEアカウントの引継ぎを行うと、「トーク履歴を復元」画面が表示されるため、案内に沿って進めていきましょう。
参考:ヘルプセンター|LINE
注意点3|データのバックアップはしっかりと取っておく
iPhoneを購入する前に、データのバックアップを実施しましょう。iPhoneのデータ移行にはさまざまな方法がありますが、データ移行の途中で不具合が生じる可能性も否定できません。場合によっては、データ移行が失敗しデータが消えてしまうことも考えられるため、万が一の場合に備えてバックアップを行うことが重要です。
iPhoneの「設定」>画面上部のユーザー名を選択>「iCloud」>「 iCloudバックアップ」をオンにしておけば、多くの項目がバックアップされます。ただし、iCloudに無料でバックアップできる容量は5GBまでとごくわずか。5GB以上のデータがある場合には、iCloudにバックアップするための容量を購入しなければなりません。
また、MacやWindowsなど、パソコンでもバックアップが可能です。USBケーブルでiPhoneとパソコンを繋ぎ、iTunesのソフトを利用すればバックアップされます。
参考:iCloud で iPhone や iPad をバックアップする方法|Apple サポート(日本)
注意点4|iOSのバージョンアップデートを行っておく
iPhoneの買い替え前に、iOSを最新のバージョンにアップデートしておくことが大切です。元のiPhoneと新しいiPhoneのバージョンを合わせておくことで、データ移行がスムーズに進みます。
また、iOSのバージョンを最新にしておけば、新しいiPhoneを購入した際にiCloudストレージの一時利用ができるため便利です。iCloudストレージの一時利用ができれば、データ移行の際にiCloudのストレージが不足していたとしても、一時的に作成したバックアップデータを利用し、データの復元が可能となります。ただし、iCloudストレージの一時的なバックアップを復元するための利用期限は21日間となるため、注意しましょう。
- iPhoneの「設定」を開く
- 「一般」をタップ
- 「ソフトウェアアップデート」をタップ
- 「今すぐインストール」に表示されるメッセージ沿って操作
参考:iPhone や iPad をアップデートする|Apple サポート(日本)
注意点5|移行先のストレージを確認しておく
iPhoneを買い替える際は、データの移行先となる新しいiPhoneのストレージを確認しておきましょう。iPhoneのストレージとは、iPhoneの端末内に保存できる容量のことです。64GBや128GBなどと表します。
たとえば、元のiPhoneよりも新しいiPhoneのストレージが少ない場合、保存しているデータをすべて移行するのは難しいでしょう。写真や動画、アプリを削除したり、一時的に別のデバイスにバックアップを取っておいたりなどの作業が必要です。
したがって、新しいiPhoneのストレージは今までのiPhoneを上回るか、最低でも同等であるかを確認しましょう。
注意点6|iPhoneの状態によって下取り価格が変動することを心得ておく
元のiPhoneを下取りに出す場合には、状態によって下取り価格が変動することを心得ておきましょう。各キャリアが定める基準をもとに下取り価格が決まるため、故障や破損があったり正常に動作しなかったり、付属する部品がなかったりすると、下取り額は大幅に下がってしまうため注意が必要です。自身で見積もっていた下取り金額よりも下がる可能性は十分に考えられます。
<docomo・au・SoftBankの下取り価格(税込>】
※auとSoftBankはポイントでの還元
docomo | au | SoftBank | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
下取り対象機種 | 良品 | 画面割れ品 | 機能不良品 | 通常品 | 破損品(画面割れなど) | 良品 | 良品以外 |
iPhone 14 Pro Max 128GB | 75,000円 | 22,500円 | 22,500円 | 56,150円 相当 | 16,500円 相当 | 57,600円相当 | 17,280相当 |
iPhone 14 Pro 128GB | 66,000円 | 19,800円 | 19,800円 | 48,400円 相当 | 14,300円 相当 | 50,400円相当 | 15,120円相当 |
iPhone 14 128GB | 42,000円 | 12,600円 | 12,600円 | 41,800円 相当 | 12,100円 相当 | 39,600円相当 | 11,520円相当 |
iPhone 13 Pro MAX 128GB | 70,000円 | 21,000円 | 20,100円 | 55,000円 相当 | 16,500円 相当 | 57,600円相当 | 17,280円相当 |
iPhone 13 Pro 128GB | 50,000円 | 15,000円 | 15,000円 | 50,600円 相当 | 14,850円 相当 | 54,000円相当 | 16,560円相当 |
2023年11月執筆時点
たとえば、上記の表にあるとおり、iPhone 14 Pro Maxをdocomoで下取りした場合、良品では75,000円のところが機能不良品となると22,500円にまで下がってしまいます。SoftBankの下取りにおいても、iPhone 13 Proの良品が54,000円相当なのに対し、良品以外だと16,560円相当と大きな差が生じてしまうため、注意が必要です。
参考:下取りプログラム キャンペーン・特典|NTTドコモ
参考:iPhone 下取りプログラム|au
参考:下取りプログラム スマートフォン・携帯電話|ソフトバンク
iPhone買い替え時のデータ移行方法
iPhoneのデータ移行を自身で行う場合は、主に以下の4つがあげられます。
- クイックスタートを活用する
- iTunesで移行する
- iCloudで移行する
- 各キャリアのアプリを活用する
ここからは、それぞれのデータ移行方法の手順について解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
クイックスタートを活用する
クイックスタートとは、旧iPhoneから新iPhoneへ直接データを移行する方法です。クイックスタートは新旧それぞれのiPhoneがiOS11以降にアップデートされていれば、直接データ転送を行えます。
事前に準備・確認するものは以下のとおりです。
- 移行元と移行先のiPhoneを準備
- Apple IDとパスワードを準備
- Bluetoothがオンになっていることを確認
- Wi-Fiに接続していることを確認
- 移行元と移行先のiPhoneどちらもiOS12.4以降であることを確認
具体的な手順は以下のとおりです。
- 移行先のiPhoneで「クイックスタート」の画面が表示されるまで、初期設定を進める(初期設定:「こんにちは」を上にスワイプ>「日本語」>「国または地域を選択」で「日本」を選択>テキストとアイコンのサイズを選択し「続ける」)
- 移行元のiPhoneで「新しいiPhoneを設定」が表示されていることを確認し、「続ける」を選択
- 移行先のiPhoneに表示される画像を、移行元のiPhoneのカメラで読み取る
- 移行元のiPhoneに「新しいiPhoneを設定」と表示されるので、「自分用に設定」をタップ
- 移行先のiPhoneでWi-Fi・FaceID・パスコードなどを設定する
- 移行先のiPhoneに「~からデータを転送」が表示されるため、「続ける」を選択
- 移行先のiPhoneでAppleIDのパスワードを入力し、「サインイン」
- 移行先のiPhoneでアップデート・位置情報サービス・Siriなどの設定を進める
- 移行先のiPhoneに「~からデータを転送中」が表示される
- 移行元のiPhoneに「iPhoneを消去」と表示されるので、「今はしない」をタップ
- 移行先のiPhoneが再起動し、データ移行完了
参考:[iPhone]簡単にデータを移行する方法はありますか?(クイックスタート) よくあるご質問(FAQ)|ソフトバンク
iTunesで移行する
iTunesを利用してデータ移行するのも可能です。なお、iTunesのデータ移行では、PCとLightning-USBケーブルが必要なのであらかじめ準備しておきましょう。
- パソコンにiTunesのソフトをインストールし、起動する(Apple 公式サイトよりインストール可能)
- パソコンと移行元のiPhoneをケーブルで接続し、メニューバーの下に表示されたケータイマークをクリック
- 「今すぐバックアップ」をクリック
- 画面上のステータスバーがAppleマークに変わり、バックアップ日時が表示されていればバックアップは完了
- パソコンと移行先のiPhoneをケーブルで接続し、メニューバーの下に表示されたケータイマークをクリック
- 「バックアップを復元」をクリック
- バックアップデータの一覧から復元するバックアップを選択すれば、移行先のiPhoneへの復元が始まる
- パスワードが求められた場合には入力し「OK」をクリック
データの同期が完了するまでは、パソコンとLightning-USBケーブル、新iPhoneを外さないように注意しましょう。
参考:iTunesでデータ移行・バックアップ(iPhone/iPad)|au
iCloudで移行する
iCloudでのデータ移行を行う場合には、移行元のiPhoneで事前にiCloudへのバックアップを済ませておきましょう。また、Wi-Fi環境の準備が必要です。
- 移行元iPhoneでデータのバックアップを行う(手順:iPhoneの「設定」>画面上部のユーザー名を選択>「iCloud」>「 iCloudバックアップ」>「今すぐバックアップを作成」)
- 移行先のiPhoneで画面の案内に沿って設定を行う
- 移行先のiPhoneで「iPhoneを設定」の画面が表示されるので、「iCloudバックアップから復元」を選択
- AppleIDとパスワードを入力し、バックアップデータを選択すればデータ移行が介しされます
参考:iCloudでデータ移行・バックアップ(iPhone/iPad)|au
各キャリアのアプリを活用する
docomo・au・SoftBankでは、有料のデータ移行サービスを提供しています。しかし、店舗は混み合っていることが多く時間がかかるのがデメリットです。時間やお金をかけずに、自身でデータ移行したい人には、各キャリアが提供するデータ移行アプリを活用するとよいでしょう。
docomoユーザーの場合は、「ドコモデータコピー」を利用できます。iPhoneの場合、電話帳・スケジュール・メモ・画像・動画のデータが移行可能です。
- 移行元・移行先のiPhone両方に「ドコモデータコピー」アプリをインストール
- 2台のiPhoneを並べて「データ移行」を選択
- 移行元iPhoneは「今までのスマートフォン」を、移行先iPhoneでは「新しいスマートフォン」を選択
- 「機種を選択」画面で「A. iPhone/iPad」を選択
- 移行先のiPhoneに表示されたQRコードを、移行元のiPhoneで読み取り、コピーしたいデータを選択すればデータ移行が開始される
auユーザーは、「データお引っ越しアプリ」でデータ移行が可能です。転送できるデータは、アドレス帳・画像・動画となります。
- 移行元iPhoneで「データお引っ越し」アプリを起動し、画面の案内に沿って進める
- 「この端末のデータを預ける」を選択
- 移行するデータを確認して「預ける」を選択
- データ保存が完了したら「次へ」を選択し、お預かり期限を確認する
- 移行先iPhone「データお引っ越し」アプリを起動し、画面の案内にしたがって進める
- 「預けたデータをこの端末に復元する」を選択
- 「復元する」を選択するとデータ移行が開始される
SoftBankユーザーは、「かんたんデータコピー」アプリでデータ移行が可能です。iPhoneからiPhoneへ移行できるデータは、電話帳・写真・動画・カレンダーとなります。
- 移行元・移行先iPhoneで「かんたんデータコピー」アプリを起動し、画面の案内に沿って進める
- 移行元・移行先iPhoneで「iPhone→iPhone」を選択し「次へ」
- 「両方ともこの画面になった」を選んだ後、移行元iPhoneは「今までの端末」を選択、移行先iPhoneは「新しい端末」を選択し「次へ」
- 移行先のiPhoneに表示されたQRコードを、移行元のiPhoneで読み取り、コピーしたいデータを選択すればデータ移行が開始される
参考:ドコモデータコピー お客様サポート|NTTドコモ
参考:ご利用方法(データ移行) お客様サポート|NTTドコモ
参考:データお引っ越しアプリでデータ移行(iPhone/iPad) データ移行(バックアップ・復元)の方法|au
参考:かんたんデータコピー スマートフォン・携帯電話|ソフトバンク
まとめ
iPhoneを買い替える時期は、3〜5年が目安です。ただし、個人の使用状況によってiPhoneの寿命は異なります。そのため、バッテリーの持ちが悪い・アプリが強制終了する・ディスプレイの表示が正常ではない・ディスプレイが反応しないなどの症状が出てきた場合は、買い替えを検討した方がよいでしょう。
また、iPhoneのサポートは販売店に供給した最終日から5年もしくは7年で終了するため、iOSのアップデートができなくなったら、サポート対象のiPhoneへ買い替えるタイミングといえます。よりお得に新しいiPhoneに買い替えたい方は、2年の分割代金が終了したときや通信キャリアが展開するキャンペーン、iPhoneの最新機種の発売時期を狙うのもよいでしょう。
なお、iPhoneを買い替える際は、AppleIDとパスワード、使用しているアプリのアカウントを事前に確認しておくことが重要です。データに関しても万が一に備えてバックアップしておきましょう。iOSのバージョンを最新にしておくと買い替え後のデータ移行がスムーズです。本記事では、iPhoneを買い替えた後のデータ移行の手順も解説していますので、ぜひ参考にしてください。