iPhoneの2年返却プランは、2年目以降の機種代金の返済が免除される、お得な購入プランです。しかし、今使っているiPhoneは傷も不具合もなく使える状態のため、買い替えるべきかどうか悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。また、2年返却プランの説明を受けたものの、よくわからないという方も多いでしょう。
本記事では、iPhoneの2年返却プランのメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。2年返却プランが向いている人の特徴や、代替案についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
iPhoneの2年返却プランとは?
iPhoneの2年返却プランとは、iPhoneやAndroidなどの対象端末を指定の分割払いで購入し、2年経過後に端末を返却すると残りの分割代の支払いを免除される購入方法のことです。大手キャリアのdocomo・au・SoftBankが中心となり、スマホの購入費用を抑えるプログラムとして提供しています。
この章では、キャリア別にiPhone2年返却プランについて詳しく解説していきます。内容は以下の3つです。
- 【docomo】スマホおかえしプログラム
- 【SoftBank】新トクするサポート
- 【au】スマホトクするプログラム
各キャリアによってプランの名称や概要が異なるため、それぞれの特徴やポイントを把握しましょう。
【docomo】スマホおかえしプログラム
docomoのスマホおかえしプログラムとは、対象機種を36回の分割払いで購入し、スマホをdocomoに返却した場合、最大12回分の分割代金の支払いが不要となる購入方法のことです。支払いの免除額が最大となる24か月目に利用すれば、高額な機種でも実質3分の2の金額で購入できるのが大きなメリットです。さらに2021年9月からは、残価設定型のいつでもカエドキプログラムが提供開始となりました。
いつでもカエドキプログラムは、残価を24回目に設定し、残りの金額を23回の分割払いで購入する方法。23か月目までに機種を返却すれば、24回目の残価の支払いは不要となります。
例えば、iPhone 15 Pro (128GB)をいつでもカエドキプログラムで購入した場合、1~23回目までの分割代金は4,218円、24回目の分割支払金は95,040円です。23か月目にスマホを返却すると、24回目の分割代金の支払いは不要となり、実質97,014円で購入したことになります。※2023年10月執筆時点
docomoの回線契約が無い場合でもプログラムの加入・利用は可能。docomoを解約したり、他キャリアへ乗り換えたりする場合でも、条件を満たせば利用できます。
ただし、スマホおかえしプログラム・いつでもカエドキプログラムへの加入は、対象機種の購入と同時の場合に限ります。また返却対象の端末に故障や水濡れ、著しい外観破損、画面割れなどがないこと、docomoの査定基準を満たしていることが条件です。万が一、これらの条件を満たしていない場合は22,000円(税込)、ケータイ補償サービスもしくはsmartあんしん補償に加入している場合は2,200円(税込)の故障時利用料の支払いが発生します。
ほかにも、返却対象の端末を改造していないこと・プログラム加入者が所有権を持っていることなど、いくつかの利用条件が設けられているため注意が必要です。いつでもカエドキプログラムの利用条件を下記にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
- dポイントクラブもしくはドコモビジネスメンバーズ会員であること
- 対象機種を残価設定型24回の分割払いで購入すること
- 返却時に未払金購入における不備がないこと
- 機種に故障・水濡れ・破損・改造などがなく正常に動作することをドコモにおいて確認できること
- 対象機種が当社の指定する正規店で購入されたものであり、・不正がないこと
- 債務の支払いを怠っていないこと
参考:スマホおかえしプログラム|NTTドコモ
参考:いつでもカエドキプログラム|NTTドコモ
【SoftBank】新トクするサポート
SoftBankの新トクするサポートは、対象端末を48回の分割払いで購入し、25か月目に機種を返却することで残り24回分の分割代の支払いが免除されます。docomoと同じく、SoftBankの回線契約がなくても条件を満たせばプログラムへの加入・特典の利用が可能です。
例えば、iPhone 15 Pro (128GB)を新トクするサポートで購入した場合、1~24回目までの分割代金は4,005円です。2年後にスマホを返却すると、残り25~48回目までの分割代金の支払いは不要となり、実質96,120円で購入したことになります。新トクするサポートを利用しない場合の価格は185,760円(税込)のため、半額に近い金額で新型機種を購入できるのが魅力です。※2023年10月執筆時点
また、「1年くりあげオプション」も用意されており、13か月目以降であれば端末の返却を前倒しすることも可能です。24回目までの支払いは必要ですが、13〜24回目までの半額分と25回目以降の残債の支払いが免除されるため、2年待たずに新しいiPhoneに買い替えたい方はぜひ活用してみてください。
ただし、返却対象の端末は特典利用の申込みの翌月末までに回収・査定が完了していることが条件です。また、返却対象の端末が破損や故障などの理由で査定基準を満たさない場合、機種の回収に合わせて22,000円(不課税)の追加料金が発生します。なお、あんしん保証パックサービスに加入している場合は、追加料金が減額されるケースもあるため、心配な方は加入を検討しましょう。
ほかにも、機種の製造番号(IMEI)が確認できること・債務の支払いが滞っていないことなど、特典の利用条件が設けられています。特典の利用条件を下記にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
- 電話番号(ソフトバンクユーザーの場合)または機種契約番号(ソフトバンクユーザー以外の場合)を申告の上、特典の利用を当社に申し込むこと
- 特典利用の申込日の翌月末までに、機種を回収・査定が完了すること
- 機種が査定基準を満たしていること、かつIMEIを確認できること
- 特典利用の申し込みの時点で、プログラムを解約、解除または終了していないこと
- 債務の支払いを怠っていないこと
- 機種がネットワーク利用制限の対象になっていないこと
【au】スマホトクするプログラム
auのスマホトクするプログラムとは、残価を24回目に設定し、残りの金額を23回の分割払いで購入する残価設定型の購入プログラムです。13〜25か月目に端末を返却すると、24回目の残価の支払いが不要となります。
例えば、iPhone 15 Pro (128GB)をスマホトクするプログラムで購入した場合、1~23回目までの分割代金は4,115円、24回目の支払い金額は91,215円です。25か月目に機種を返却すると、24回目の残価の支払いは不要となり、実質94,645円で購入したことになります。※2023年10月執筆時点
残価設定は機種ごとに異なりますが、残価を差し引いた金額を分割で支払うため、月々の負担を低減できる・高額な機種をお得に購入できるといったメリットがあります。
docomo・SoftBank同様、回線契約が無くても条件を満たせばプログラムの加入・特典の利用も可能です。また、返却端末が所定の条件を満たさなかった場合は22,000円(不課税)、故障紛失サポートまたは故障紛失サポートwith Cloud加入の場合は2,200円(不課税)の支払いが発生します。
ほかに、対象端末を12か月以上利用することなど、特典の利用条件が設けられているため、注意しましょう。特典の利用条件を下記にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
- スマホトクするプログラムで購入した機種を12カ月以上利用したうえで返却すること
- 法人・未成年の場合は店頭でのみ手続きをすること
- プログラム加入時の機種回収・査定条件を満たすこと
- 端末故障・破損など、所定の条件を満たさなかった場合は最大22,000円(不課税)の支払いが必要
- 機種を返却する際にau Style・auショップ・au取扱店へ持ち込む場合は申込日の翌月末まで、郵送の場合は翌月25日までの送付が必要
iPhone2年返却プランのメリット
この章では、iPhone2年返却プランのメリットについて解説していきます。内容は以下の2つです。
- 一部の支払いが免除される可能性がある
- 比較的短期でお得に新型機種乗り換えができる
2年返却プランを、よりお得に利用するためにも、それぞれのメリットやポイントをしっかり押さえましょう。
一部の支払いが免除される可能性がある
前述の通り、2年返却プランに加入し対象端末を2年後に返却すると、それ以降の分割代の支払いは不要となるのが大きなメリットです。最大12回分あるいは24回分の端末の残債が免除されるため、実質的に端末の値引きが可能です。
また、キャリアによって異なるものの、36回・48回と指定の分割回数が大きく、毎月の支払額も抑えられるのも魅力です。最新機種を、よりお得に購入したい方におすすめの購入プログラムといえます。
比較的短期でお得に新型機種乗り換えができる
2年返却プランは、比較的短期でお得に新型機種へ乗り換えられるのもメリットです。
例えば、2年返却プランに加入せずに、別の36回・48回払いで購入し2年で買い替えてしまうと、当然分割代金が残ります。さらに、新型機種の分割代金と二重で支払わなければなりません。また、通常の24回払いの分割代金は2年返却プランに加入した場合よりも毎月の支払額が大きくなります。一括払いにした場合も、当然大きな金額を支払うことになるでしょう。
一方、2年返却プランは対象端末を返却すれば、以降の分割代の支払いは免除されるため、新型機種を分割で購入したとしても、二重に支払う必要はありません。したがって、2年返却プランは2年という比較的短期間で新型機種への乗り換えを行う場合、もっともお得な購入方法といえるでしょう。
iPhone2年返却プランのデメリット
この章では、iPhone2年返却プランのデメリットについて、詳しく解説していきます。内容は以下の2つです。
- 使用期間や端末状態によっては総支払額が割高になる場合もある
- プラン変更・解約などに制約が設けられている場合もある
2年返却プランはメリットだけではなく、デメリットもあります。なかには、総支払額が割高になったり、今後の契約に影響を及ぼしたりするケースもあるため注意しましょう。
使用期間や端末状態によっては総支払額が割高になる場合もある
2年返却プランは、使用期間や端末の状態によっては、総支払額が割高になる場合があります。
2年返却プランは、あくまで2年のタイミングで新型機種へ乗り換えた場合に、もっともお得なプランです。 2年経つ前に新型機種を購入すると、24か月目までの分割代の残債が残るため、新型機種の分割代と二重に支払わなければなりません。また、2年以上利用する場合は、25か月目以降も分割払いが継続となり、2年返却プランの免除額が減ってしまうでしょう。そもそも端末代の支払いは、一括払いよりも分割払いのほうが総支払額が高くなる点に注意が必要です。
さらに、端末を返却する際、故障・破損や紛失などの理由で端末を返却できないと、追加費用が発生し総支払額が高額になる場合があります。そのため、端末を返却するまでの2年間は、そのようなトラブルがないよう、注意しながら使用しなければなりません。
<docomo>
筐体が破損している電源が入らない液晶表示が異常/タッチパネルが動作不良カメラ・音声・各種ボタン等の機能が正常に作動しないSIMトレイが不足、または破損している
※初期化されていない・改造などによりメーカー保証が対象外・ネットワーク利用制限がかかっている・基盤が断裂している場合は受付不可品となります。
<au>
電話機本体や液晶に破損や割れがある※電源が入らない充電ができないメーカー指定箇所の水濡れシールに水濡れ反応がある
※破損品の判定条件画面上に割れがあるもの指の腹をあて、引っ掛かりがあるキズ筐体に欠けがあるもの(基盤が見えていても対象)画面下に黒いシミ(影)が出ている液晶が浮いており発光が外へ漏れている画面上にバーコードのような不具合が出ている背面や側面に明確な溝・割れ・欠けがあるもの背面・側面に擦り傷があるものリアカバーが無い、または欠けているリアカバーが純正では無いバッテリーが純正品ではないカメラ撮影の機能不良となりうるレンズ割れなど
<SoftBank>
電源が入らない(スリープボタンが正常に機能しない)初期化されていない・各種ロックが解除されていない改造などによりメーカー保証が対象外筐体が変形している液晶表示が異常/タッチパネルが動作不良(液漏れ・焼き付き・操作不良・縦線や横線がある・画面が暗く、文字が読めないなど)ガラス・筐体が破損している(ガラス部分や筐体にヒビ割れがある・カメラまたはボタン部分の破損や欠陥など)
※IMEIが確認できない場合は特典利用不可となります。
※2023年10月執筆時点
参考:いつでもカエドキプログラム|NTTドコモ
参考:スマホトクするプログラム|au
参考:新トクするサポート|ソフトバンク
プラン変更・解約などに条件が設けられている場合もある
2年返却プランによっては、プラン変更・解約などの手続きに条件が設けられている可能性があります。
2年返却プランは、回線契約の有無を問わず加入・利用できるため、途中でプラン変更や解約するのは可能です。しかし、補償サービスの申込みやポイントプログラムの加入など、加入・利用条件が設けられていることが多く、手続きする内容によっては残りの分割代を支払う義務が発生することもあります。そのため、途中で料金プランの変更を行う予定がある場合には慎重に検討しましょう。
また、2年返却プランがお得だからといって、短期間での契約・解約を頻繁に繰り返していると、端末目当ての不正契約と見なされ、今後の購入・審査に悪影響が及ぶ可能性があります。
iPhone2年返却プランのデメリットをカバーする方法
この章では、iPhone2年返却プランのデメリットをカバーする方法について解説していきます。内容は以下の3つです。
- キャリア・条件をしっかりと比較検討する
- 保護フィルムやケースを適切に使用する
- あらかじめプラン変更・解約の条件を確認する
2年返却プランの利用で失敗しないためにも、それぞれの方法をしっかり把握しておきましょう。
カバーする方法1|キャリア・条件をしっかりと比較検討する
冒頭で述べた通り、2年返却プランの内容や条件は各キャリアで異なるため、しっかり比較検討することが大切です。
2年返却プランは、回線契約の有無を問わず利用できるプランのため、他キャリアで新型機種を購入し2年返却プランに加入することも可能です。そのため、現在契約中のキャリアだけでなく、他キャリアの2年返却プランの内容や条件にも着目し、比較検討したうえで自分に適したものを選びましょう。
キャリア | 指定の分割回数 | 回線契約 | 故障時利用料金(追加料金) | 特典利用条件 |
---|---|---|---|---|
docomo | 24回 | 不要 | 22,000円(税込)※ケータイ補償サービスもしくはsmartあんしん補償に加入している場合は2,200円(税込) | dポイントクラブもしくはドコモビジネスメンバーズ会員であること対象機種を残価設定型24回の分割払いで購入すること返却時に未払金がないこと機種に故障・水濡れ・破損・改造などがなく正常に動作することをドコモにおいて確認できること対象機種が当社の指定する正規店で購入されたものであり、購入における不備・不正がないこと債務の支払いを怠っていないこと |
au | 24回 | 不要 | 22,000円(不課税)※故障紛失サポートまたは故障紛失サポートwith Cloud加入の場合は2,200円(不課税) | スマホトクするプログラムで購入した機種を12カ月以上利用したうえで返却すること法人・未成年の場合は店頭でのみ手続きが可能プログラム加入時の機種回収・査定条件を満たすこと端末故障・破損など、所定の条件を満たさなかった場合は最大22,000円(不課税)の支払いが必要となること機種を返却する際にau Style・auショップ・au取扱店へ持ち込む場合は申込日の翌月末まで、郵送の場合は翌月25日までの送付が必要 |
SoftBank | 48回 | 不要 | 22,000円(不課税)※あんしん保証パックサービスの加入で減額される場合あり | 電話番号(ソフトバンクユーザー)または機種契約番号(ソフトバンクユーザー以外)を申告の上、特典の利用を当社に申し込むこと特典利用の申込日の翌月末までに、機種を回収・査定が完了すること機種が査定基準を満たしていること、かつIMEIを確認できること特典利用の申し込みの時点で、プログラムを解約、解除または終了していないこと債務の支払いを怠っていないこと機種がネットワーク利用制限の対象になっていないこと |
※2023年10月執筆時点
参考:いつでもカエドキプログラム|NTTドコモ
参考:スマホトクするプログラム|au
参考:新トクするサポート|ソフトバンク
カバーする方法2|保護フィルムやケースを適切に使用する
端末の返却時に追加費用が発生しないよう、保護フィルムやケースなどを適切に使用し、破損等が無いよう端末の状態を保つのが大切です。
返却する端末は、各キャリアが定めた査定基準を満たしていなければなりません。追加費用の支払いが発生しないよう、返却する端末の状態にも注意しましょう。
保護フィルムやスマホケースの種類は、さまざまです。端末の破損や故障を防ぐためにも、値段や見た目だけでなく、端末を保護できるものを選ぶとよいでしょう。
カバーする方法3|あらかじめプラン変更・解約の条件を確認する
プラン変更・解約に条件が設けられていないか、設けられている場合はどのような条件なのかを事前に確認しておきましょう。
前述の通り、キャリアによってはプラン変更や解約に条件が設けられており、なかには分割代の残債の支払い義務が発生するケースもあります。
とくに、返却までの2年間に家族の新入学や新生活、結婚などのライフイベントがある場合は、長期的な視点で2年返却プランの加入を検討しましょう。お得感だけで安易に契約すると、かえって損をしてしまう可能性があります。
iPhone2年返却プランを利用する際の注意点
この章では、iPhone2年返却プランを利用する際の注意点を説明していきます。内容は以下の4つです。
- 端末購入後の加入はできない
- 端末の返却条件がこまかく決められている
- 返却時にデータ消去・移動・ロック解除が必要となる
- ほかの一部キャンペーン・割引などが利用できない場合がある
2年返却プランを利用する際や、端末の返却時など注意すべきポイントをしっかり押さえておきましょう。
注意点1|端末購入後の加入はできない
一般的に、端末購入後の加入は出来ないことに注意しましょう。前述の通り、大手キャリアの2年返却プランは、端末購入との同時加入が条件となる場合が多いです。端末を購入した後や、端末の購入予定がない場合は加入できないと考えられます。
したがって、機種変更や端末購入を検討する際は、2年返却プランの対象機種・条件やプランの内容を事前に確認しておきましょう。加入や利用の意思があれば購入時に忘れずに申し込むことが重要です。
注意点2|端末の返却条件がこまかく決められている
2年返却プランは、端末の返却条件が細かく決められていることに注意しましょう。
例えば、端末の返却条件には、対象端末に破損や故障が見られないこと、メモリやデータを初期化されていること、改造されていないことなどがあげられます。
万が一、キャリアが定める査定条件を満たしていなければ、追加費用が発生したり、免除されるべき残債を支払わなければならなかったりするため注意しましょう。
さらに、郵送で端末を返却する場合は、店頭への返却方法と若干内容や条件が異なるほか、希望に沿わないからといった理由で、2年返却プランのキャンセルは基本できないため、しっかり確認したうえで利用するのが大切です。
docomo・SoftBank・auを例に、端末の返却条件を下記の表にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
<docomo>
対象機種に故障・水濡れ・著しい外観破損および画面割れがないこと、そのほか、査定基準を満たした端末を返却すること。査定基準を満たしていない場合、端末の返却に加え22,000円(税込)、ケータイ補償サービスもしくはsmart あんしん補償に加入の場合は 2,200円(税込)の故障時利用料を支払うこと※郵送での返却の場合、故障時利用料は査定完了後の翌月または翌々月に請求となる対象機種が当社の指定する正規店で購入されたものであり、購入における不備・不正がないこと対象機種に記録されているデータが消去できること対象機種を改造していないこと加入者が対象機種の所有権を有していること対象機種が機能不良品の場合、対象機種の返却時点における分割支払金残額が故障時利用料以下でないこと利用申込み手続きに不備がないこと対象機種が内部データをリセット等したうえで再利用することができると当社が判断したものであること
<au>
12か月以上利用していること電話機本体や液晶の破損・割れ、電源が入らない、充電ができない、メーカー指定箇所の水濡れシールに水濡れ反応があるなど、査定基準に満たない場合は回収に加えて22,000円(不課税)、故障紛失サポートまたは故障紛失サポートwith Cloud加入の場合は2,200円(不課税)を支払うこと申し込み日の翌月末までに店頭へ返却すること※郵送の場合は翌月25日までの送付が必要
<SoftBank>
電話番号(ソフトバンクユーザー)または機種契約番号(ソフトバンクユーザー以外)を申告の上、特典の利用を当社に申し込むこと特典利用の申込日の翌月末までに、機種を回収・査定が完了すること機種が査定基準を満たしていること、かつIMEIを確認できること特典利用の申し込みの時点で、プログラムを解約、解除または終了していないこと債務の支払いを怠っていないこと機種がネットワーク利用制限の対象になっていないこと
※2023年10月執筆時点
参考:いつでもカエドキプログラム 提供条件書|NTTドコモ
参考:スマホトクするプログラム|au
参考:「新トクするサポート」提供条件書|ソフトバンク
注意点3|返却時にデータ消去・移動・ロック解除が必要となる
端末の返却時にはデータ消去や新端末へのデータ移動、ロック解除が必要です。
端末の返却後は、各キャリアに所有権が移るため、それまでのデータはすべて初期化しなければなりません。さらに、ロックなどをかけている場合も、しっかり解除されていることを確認したうえで返却しましょう。
万が一、初期化できなければ、2年返却プランを利用できない可能性もあります。とくにiPhoneの場合は「iPhoneを探す」をOFFにするなど、端末の設定やアカウントが初期状態になっているかをしっかり確認しましょう。
注意点4|ほかの一部キャンペーン・割引などが利用できない場合がある
2年返却プランに加入していると、ほかの一部キャンペーン・割引などが利用できない場合があります。
大手キャリアでは2年返却プラン以外にも、 1年の間にさまざまなキャンペーンを展開したり、お得なプラン・割引を設けたりしています。しかし、それらのキャンペーンやプラン、割引などは2年返却プランと併せて適用できるとは限りません。なかには併用できないものも存在するため、どの購入方法が自分に適しているのか、それぞれのキャンペーンやプラン、割引をしっかりシミュレーションしたうえで比較検討することが重要です。
キャリア | キャンペーン・割引 | 特典内容 | 2年返却プランとの併用可否 |
---|---|---|---|
docomo | 5G WELCOME割 | 5G対応機種をご購入した場合、最大22,000円(税込)割引 | 可能 |
下取りプログラム | 現機種の下取り申し込みで、最大93,000円分のdポイントが付与される※下取り対象機種の査定あり | 不可 |
※2023年12月執筆時点
参考:5G WELCOME割|NTTドコモ
参考:下取りプログラム|NTTドコモ
キャリア | キャンペーン・割引 | 特典内容 | 2年返却プランとの併用可否 |
---|---|---|---|
au | 5G機種変更おトク割+iPhone機種変更おトク割(4G)適用 | 対象機種への機種変更と同時に対象の料金プラン、対象の故障紛失サポートに新たにご加入または加入中で機種代金から最大5,500円(税込)割引 | 可能 |
下取りプログラム | 現機種の下取り申し込みで、最大74,800円相当のPontaポイントが付与される※下取り対象機種の査定あり | 併用不可 |
※2023年12月執筆時点
参考:5G機種変更おトク割|au
参考:下取りプログラム|au
キャリア | キャンペーン・割引 | 特典内容 | 2年返却プランとの併用可否 |
---|---|---|---|
SoftBank | オンラインショップ割 | SoftBankオンラインショップにて、他社からの乗り換え(MNP・番号移行)かつ指定機種の購入で機種代金が最大21,984円割引 | 可能 |
下取りプログラム | 機種購入(のりかえ、機種変更、機種購入のみ)時に手持ちの機種を下取りに出すと、最大58,800円相当のPayPayポイントが付与される※下取り対象機種の査定あり | 不可 |
※2023年12月執筆時点
参考:オンラインショップ割|ソフトバンク
参考:下取りプログラム|ソフトバンク
iPhone2年返却プランはどんな人に適している?
この章では、iPhone2年返却プランがどんな人に適したプランなのか詳しく解説していきます。内容は以下の2つです。
- iPhoneの買い替えサイクルが2年周期の人
- iPhoneを丁寧に扱える人
iPhoneを買い替える頻度や使用状況は人それぞれです。iPhone2年返却プランは、どんな方におすすめなプランなのかを見てみましょう。
iPhoneの買い替えサイクルが2年周期の人
iPhone2年返却プランは、買い替えサイクルが2年周期の方に適しているでしょう。
2年返却プランはその名の通り、2年のタイミングで端末を返却し、新型機種へ乗り換えるのがもっともお得になります。したがって、だいたい2年ほど使用すると、飽きがくる・空き容量が低下する・最新のiPhoneにこだわっているという方は着目しましょう。
ただし、返却する端末には、一定の査定基準が設けられており、故障や破損といったトラブルがないことが必須条件です。そのため、いつも2年くらいで故障する・不具合が起こるといった理由で、2年周期でスマホを買い替えている方には不向きであることに留意しましょう。
iPhoneを丁寧に扱える人
返却するまでの2年間、iPhoneを丁寧に扱える方・返却する端末の状態をある程度保てる方に適しているでしょう。
何度も述べている通り、返却する端末は各キャリアが定める査定基準を満たさなければなりません。万が一、査定基準を満たさなければ追加費用や、本来免除されるべき残債の支払い義務が発生する場合があります。
iPhone2年返却プランでは損してしまう人におすすめの代替案
この章では、iPhone2年返却プランでは損してしまう人におすすめの代替案を紹介していきます。内容は以下の3つです。
- 格安SIMへの乗り換え
- 端末代金の一括払い
- 中古スマホ販売店やApple Storeでの購入
iPhone2年返却プランで損してしまう方は、別の購入方法を検討してみるとよいでしょう。ぜひ参考にして、自分に合った購入方法を見つけてください。
代替案1|格安SIMへの乗り換え
iPhone2年返却プランでは損してしまうという方は、格安SIMへの乗り換えを検討してみるとよいでしょう。
そもそも、格安SIMとはdocomo・au・SoftBankの大手キャリアの料金に比べて格安な料金プランのことです。格安SIMを提供している会社はMVNOと呼ばれており、大手携帯キャリアの設備を借りて運営しているため、サービスを安く提供できています。
そのため、格安SIMを利用した場合、毎月の利用料金と端末代を合わせても、2年返却プランよりも総支払い額を抑えられる可能性があります。代表的な格安SIMの料金プランを下記の表にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
キャリア | 料金プラン(最安プラン)/月 | 利用回線 |
---|---|---|
RakutenMobile | 通話SIM:1,078円(税込)〜 | 楽天回線 |
mineo | 通話SIM:1,298円(税込)〜データSIM:880円(税込)〜 | au・NTTドコモ・ソフトバンク回線 |
IIJmio | 通話SIM:850円(税込)〜データSIM:440円(税込)〜 | NTTドコモ・au回線 |
LINEMO | 通話SIM:990円(税込)〜 | SoftBank回線 |
UQmobile | 通話SIM:2,365円(税込)〜 | au回線 |
※2023年10月執筆時点
※各社の料金プラン(最安プラン)は条件が異なるため、単純な比較はできません。詳細は各社のWebサイトで確認してください。
参考:Rakuten最強プラン(料金プラン)|楽天モバイル
参考:料金表(基本)|mineo
参考:料金表 | IIJmio
参考:LINEMOの料金プラン|LINEMO
参考:料金プラン・サービス|UQ mobile
代替案2|端末代金の一括払い
まとまった費用を用意できるのであれば、端末代金を一括で支払うのもおすすめです。そもそも、2年返却プランを含む分割払いは、一括払いよりも総支払額は割高に設定されています。
また一括払いで購入すれば、長期に渡り分割代を支払う必要がないため、分割代の支払いが二重になることを気にせず、好きなタイミングで新しいスマホへ買い替えられます。また、2年返却プランと異なり、端末を返却する必要がないほか、ネットワーク利用制限がかかるリスクもないため、中古で販売した際に高く買い取ってもらえる可能性が高いです。
したがって、2年ちょうどで端末を返却しない、スマホをよく落としてしまうため2年返却プランの追加費用が発生するのが不安という場合には、一括払いでの購入を検討してみてください。
代替案3|中古スマホ販売店やApple Storeでの購入
中古iPhoneへの乗り換えや、Apple Storeで購入することで、端末の購入代金を抑えられる可能性があります。
とくに、大手キャリアで端末を購入すると、Apple Storeで購入するよりも割高なことがほとんどです。 iPhone 15 Proを例に、大手キャリアでの購入とApple Storeで購入した場合の価格を下記の表にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
キャリア | iPhone 15 Pro (128GB)購入代金 | 2年返却プラン適用後の実質負担額 |
---|---|---|
docomo | 192,060円(税込) | 97,020円(税込)~ |
au | 185,860円(税込) | 94,645円(税込)~ |
SoftBank | 185,760円(税込) | 96,120円(税込)~ |
Apple Store | 159,800円(税込) | ※下取りで4,000〜115,000円割引 |
※2023年10月執筆時点
2年以外のタイミングで買い替える場合や、誤って端末を破損させてしまう可能性を考えると、中古iPhoneやApple Storeで購入したほうが結果としてお得になることもあります。2年返却プランは自分に不向きだと感じる方は、着目してみてください。
参考:iPhone 15 Pro・iPhone 15 Pro Max | NTTドコモ
参考:スマホトクするプログラム|au
参考:新トクするサポート|ソフトバンク
参考:iPhone 15 Proを購入|Apple
参考:Apple Trade In|Apple
まとめ
iPhone2年返却プランとは、対象機種を指定の分割払いで購入し、2年のタイミングで端末を返却することで残りの分割代の支払いが免除されるお得な購入方法です。購入代金が大幅に割引される、2年という比較的短期間で新しい機種へ買い替えられるといったメリットがあります。
しかし、返却対象の端末がキャリアが定める査定基準を満たしていない場合、追加費用が発生する可能性があります。さらに、キャリアによってプラン変更・解約する際の制約や、 細かい利用条件が設けられている可能性があるため、しっかり比較検討することが重要です。
また、2年返却プランが適していない方向けの代替案もあります。本記事で紹介した内容を参考にし、2年返却プランを始めとした、自分に合った購入方法で新しいiPhoneを入手しましょう。