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大人向け ネットでも人権を大切に~2025年人権を考える強調月間によせて~

11月の「児童虐待防止推進キャンペーン」をはじめ、「女性に対する暴力をなくす運動(11月12日~25日)」、 「人権週間(12月4日~12月10日)」を含む 11月11日~12月10日は、人権を考える強調月間です。この期間には、あらためてネット社会における「人権」も見直す時間を持ってみませんか。

私たちが日常的に利用しているインターネットは、便利である一方、誹謗中傷やプライバシー侵害などの人権問題が拡大しやすい場でもあります。匿名性が高いことから不用意な発言をしてしまい、他の人の人権を侵害してしまうこともあります。またインターネットでのコミュニケーションは、基本的に顔を見ずにおこなうものが多いため、発言の背景や意図が誤解され、思わぬトラブルになりやすい面も。

(備考)PIO-NETに登録された消費生活相談情報(2023年3月31日までの登録分)

出典:消費者庁ウェブサイト「令和5年版消費者白書」https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/white_paper/assets/consumer_research_cms201_2300908_02.pdf

「令和5年版消費者白書」(消費者庁) を加工して作成https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/white_paper/assets/consumer_research_cms201_2300908_02.pdf

では具体的に、どのような行為が人権侵害になりうるのでしょうか?

以下に一例をあげてみます。

1. 誹謗中傷

特定の個人や企業などに対して悪意あるコメントや侮辱をする。

例)SNSや掲示板で根拠のない悪口や罵倒を投稿する。

2. 名誉毀損

事実であっても名誉を傷つける投稿や発言をする。

例)個人の過去の失敗を拡散する。

3. プライバシー侵害

他人の個人情報や生活を暴露する行為。

例)顔写真、氏名、住所、電話番号などを許可なく公開する。

4. ネットストーキング(粘着的な嫌がらせ)

特定の相手を執拗に追いかけ、監視するような行動をする。

例)SNSでしつこく攻撃的なコメントを送り続ける。

5. ヘイトスピーチ(差別発言)

特定の国籍、人種、性別、宗教などについて差別や憎悪を含む発言をする。

例)「○○だから無能」「○○は邪魔だ」と発言する。

6. ネットリンチ(集団攻撃)

ひとつの話題や人物に対して、多数の人が一方的な攻撃を行うこと。

例)炎上騒ぎや「特定班」による誤認逮捕につながる行動。

なお人権侵害にあたるコメントなどをおこなうと、未成年者であっても裁判などになる可能性があります。

インターネット上の人権侵害を「しない」ために、どんなことができるか、ご家族で確認するのもいいのではないでしょうか。

また、政府広報オンラインや、法務省などの啓発情報なども参考になります。

――

インターネット上の人権侵害を防ぐために

•他人を誹謗中傷する内容を書き込まない。

•差別的な発言を書き込まない。

•安易に不確かな情報を書き込まない。

•他人のプライバシーに関わる情報を書き込まない。

•書き込みが不特定多数の人に見られる可能性があるということを意識する。

出典:政府広報オンライン「インターネット上の人権侵害に注意!」

https://www.gov-online.go.jp/article/200808/entry-9260.html

参照日:2025年10月30日

――

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インターネット上の言葉や利用目的をあらためて見つめ直して、これからもインターネットが私たちにとって便利で、コミュニケーションを豊かにするものであるようにしていきたいですね😊✨

2025.10.31

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